9月3日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】サンパウロ州観光局はサンパウロ市近郊の果樹園を巡るツアーの新プランを発表し、先週から実施に移した。これまでは各市が果物の収穫時にフェスティバルを行ってきたが、これを統一してサーキット・ツアーにしたもの。
観光地はアニャンゲーラおよびバンデイランテス道沿線の八つの市で、この地域はサンパウロ州内で最大規模の果樹栽培を行っていることから果物のPRも兼ねるもの。いずれの市もサンパウロ市から二時間以内の地点にあり、日帰りコースとなっている。全長で三百四十キロ、同観光局では、緑に囲まれた両道をドライブして都会の喧噪を抜け出した上で、果樹園での散策、収穫の体験に加え土産用にもぎ立ての果物を持ち帰れる醍醐味を売り物にしていく。さらに学童たちの実習や体験の課外授業や遠足などに利用促進する考えだ。
両道の管理会社ではツアーを紹介する標示板を設置しており、同観光局では料金所でパンフレットを配布している。ゆくゆくは料金所広場に各市の産物や加工品、造形品、ワインなどを陳列してショールームにする意向。各市への行程および特産物は次の通り。
▼ジュンジアイ:アニャンゲーラ道(五八キロ)バンデイランテス道(四七キロ)、ドン・ペドロ道(一〇二キロ)サンパウロ市中心部から五五キロ。バナナ、ブドウ、桃、イチゴ、柿、びわ。
▼ジャリヌ:両道およびフェルナン・ジアス道。サンパウロ市から六八キロ。みかん、イチゴ、ブドウ、桃、すもも。
▼イタチーバ:同、サンパウロ市から八〇キロ。柿とブドウ。▼ロベイラ:アニャンゲーラ、サンパウロ市から七〇キロ、ゴイアバ、ブドウ、柿、マンガ。
▼イトゥペーバ:アニャンゲーラ(六一キロ)、バンデイランテス(七二キロ)サンパウロ市から七〇キロ、イチゴとブドウ。
▼インダイアトゥーバ:両道のSP75、サンパウロ市から九九キロ。アバカッテ、ブドウ、イチゴ、アセローラ。
▼ビニェド:アニャンゲーラ(七五キロ)、サンパウロ市から七六キロ。ブドウ、みかん、柿、ゴイアバ、アバカッテ。
▼バリニョス:アニャンゲーラ(八二キロ)、サンパウロ市から九〇キロ、イチジクとゴイアバ。