9月4日(土)
恒例の第二十回文協ドミンゴ・コンサートが音楽委員会(伝田英二会長)の主催で十二日午前十一時から文協小講堂である。今回の出演者はシウヴィア・オルファンさんと山川純子さんで、ピアノ連弾リサイタルを行う。サンスイ、トヨタ、ヤクルト各社の後援。
高木東六のコンガータお江戸日本橋変奏曲や、中田喜直の日本の四季、福井巌の峠路、ゴットシャーウクのブラジル国歌による勝利のファンタジーなどを演奏する。
シウヴィアさんはサンパウロ音楽院を卒業後イギリスに留学。ヨーロッパのピアノ・コンクールに五回出場したキャリアをもつ。現在は電気技術者として、エレトロパウロ(サンパウロ州電力配給会社)に勤務のかたわら、音楽活動を続けている。
二世の純子さんは同じくサンパウロ音楽院を卒業。日本でも演奏経験があり、上野音楽堂で二回ピアノ・リサイタルを行ったほか、全国各地でも数多くのリサイタルを開いた。現在は夫の健一さんと山川ピアノ教室を主宰。
案内に来社した伝田会長は「ピアノの連弾演奏を聞く機会は余りない。二人の息の合った演奏を聞きに来てください」
同行の丸山政彦ブラジル連邦音楽家協会理事は「本当のプロのテクニックが楽しめます。ふだん聞き慣れた曲でも、連弾で聞くと一味違います」と語る。
また、羽田宗義副会長は「このコンサートを楽しみにしている常連がたくさんいます。クラッシック音楽は取っ付きにくいと考えている人は多くいますが、一度生演奏を聞いてしまうと、とりこになります。ぜひ足を運んでみて下さい」と呼びかけていた。
最後に山川健一副会長が「ブラジルでは、ピアノ演奏だけで生活していくのは大変。シウヴィアさんも電気技術者のかたわら、ピアノコンサート活動をしている。当日は夫婦や友達と連れ立って聞きに来てもらいたい」と多くの来場に期待している。