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親日家の一面みせる=マルフ候補が文協訪問

9月7日(火)

  サンパウロ市長選に出馬しているパウロ・マルフ候補(PP)が五日午前、文協を表敬訪問。上原幸啓会長、吉岡黎明副会長らが出迎えると、肩を叩き握手を交わした。八月にはジョゼ・セーラ候補(PSDB)も文協を訪問している。
 マルフ候補は選挙スタッフと共に移民史料館を見学。待ち受けた報道陣に対し、「日本人が来てくれたおかげで豊富な野菜、フルーツが食べられるようになった。アリガトウと言いたい」などと語った。
 展示品では特に第一アリアンサ関連の史料に関心を示し、「懐かしい。ユバ農場はまだあるの」と同行の文協関係者に問い掛けていた。昭和天皇の御真影を見つけると、「面会の機会に恵まれたのは一九八一年。四十五分間だったと思う」と述懐。また、上原会長らとの会話の中で、元保健大臣の安田ファビオ氏や、日系第一号の政治家とされる田村幸重氏の名前を挙げて、敬意を示すなど親日家の顔を見せた。
 史料館を一巡後、マルフ候補はガルヴォン・ブエノ街で選挙運動。池崎商会の前に用意されたダルマに黒目を書き入れ、必勝を祈願した。