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まともに計算できる人は23%=IBOPE調査=2%は数字すら読めず

9月10日(金)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】ブラジル人で数字を理解し計算出来るのはわずか二三%に過ぎないとの調査結果が発表された。なかでも三一%は足し算や引き算も出来ない。〃数学音痴〃で、そのうちの二%は数字も読めないという驚く結果となった。しかもこの結果は二年前に実施された調査とほぼ同じで、何ら改善の兆しが見られないことが指摘されている。
 IBOPEが文盲研究機関の依頼を受けて十五才から六十四才までの二千人に対し三十六の設問をしたところ、合格点に達したのは二三%だった。四六%は数学と理科の単純な計算は出来るものの、表や図が入るとお手上げになった、二九%は価格や時間はわかるが、足し算や引き算は皆目駄目だった。さらに二%は数字には全く縁がなく、品物の定価や時計も読めなかった。
 セー広場で宝くじを売っている女性(五九)は、数枚売るたびに紙と鉛筆で計算を始めるが、終わって顔を上げると客はすでに金を置いて立ち去った後だと、難しいことは誰かがやってくれると一笑する。