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スマレー区に歩行者天国=市内最長全長2キロ=全車両通行止めは初の試み

9月10日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】サンパウロ市内スマレー区に十九日の日曜日から歩行者天国がお目見えする。市スポーツ振興課が交通局の協力のもとに設置。コースは二キロに及びこれまで市内に設けられたものとしては最長となる。区間はピニェイロス区からリモン区にまたがるパウロ大通りとスマレー大通りを抜けてイルモン・カルマン広場に至る。この区間は市内でも有数のジョギングやウオーキングコースとなっているが、交通量の多いことから利用者は不安を募っていた。
 これを受けて交通局では、この両大通りの区間を向こう四週間の毎日曜日、車両はもとよりオートバイの通行も禁止して完全遮断する。これまで市内に数カ所設けられた歩行者天国は、一部あるいは片側車線を閉鎖していたが、今回の全面通行禁止は初めての措置、同局では迂回の標札を立て運転者に注意を促しているが、車両は両大通りを避けるためにはエンリッケ・シャウマン通りからテオドロ・サンパイオ通り、DR・アルナルド通り、カルドゾ・デ・アルメイダ通りを抜けてプロフェソル・ジョン・アルダ通りを迂回しなければならない。
 露天商の出店は一切禁止され、異変などを監視するモニター室が設置されるのみ。ここには医学部や体育学部の学生がボランティア活動をすることになっている。さらにボードスケート、サイクリング、ロックダイビングの施設は別に設けられる。当局では簡易トイレと警備員を随所に配置する。
 今回の実施は、市が計画している全長九キロに及ぶプランの一部だ。それによると通称ミニョコン通りから始まり、フランシスコ・マタラゾ大通り、アンタルチカ大通りそして今回の両大通りに接続した後で、エンリッケ・シャウマン通り、最後はブラジル大通りを通過してイビラプエーラ公園に至るもの。この構想実現には交通規制などの課題が残るため、市では今回を試金石とするとしている。

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