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早藤さん総理大臣賞=安斉さんも入賞日本大衆音楽祭で

9月11日(土)

 ブラジルは歌手の宝庫――。早藤アレシャンドレさん(29)と安斉アメリア節子さん(61)は、去る八月二十二日、東京厚生年金会館大ホールで開催された「第二十回日本大衆音楽祭」に、ブラジル代表として出場し、早藤さんは内閣総理大臣賞を、安斉さんはグランプリ部門歌唱賞をそれぞれ受賞。ブラジル歌謡界のレベルの高さをみせつけた。
 内閣総理大臣賞は、出場者全二百六十四人のうちたった一人だけが受賞できる名誉ある賞。ブラジル代表歌手が受賞するのは、第十五回大会の土屋小百合さんに次いで二人目。
 十三歳の頃からブラジル各地の大きな大会で優勝経験を重ねてきた早藤さんは『さらば友よ』を歌った。「最高だった。日本に行くチャンスを与えてくれた支援者たちにも感謝したい」と喜びを語った。
 安斉さんが歌った『白い着物』は、日本ではカラオケ化されていない。ザ・フレンズ楽団の蛯原忠男さんが特別に作ったカラオケに日本の審査員も驚いたという。ポ語よりも日本語の方が好きという安斉さんは、「日本へ行って歌えるだけで素晴らしい。その上、賞までいただいた。先生方の協力のおかげ。夢みたいで胸がいっぱいです」と流暢に話した。
 ブラジル大衆音楽協会の島田正市名誉会長は「なんといってもブラジルの代表者が入賞したのはうれしい。日本各県の代表者たちに劣らないレベル。これからも期待している」と二人の受賞を讃えた。