9月16日(木)
サンパウロ市で多数のビンゴやレストランを経営する女性実業家(70)が十四日、誘拐後二十七日間の監禁生活から解放された。警察の話では、実業家は八月十八日、ロベルト・マリーニョ大通りのスラム街へ高級車ジャガーで食事の差し入れに行き、二人組に拉致された。十三日に家族が身代金十万ドルをペルース市近くの環状道路の指定場所に届け、本人は十四日朝に解放されタクシーで帰宅した。家族の希望で被害者の名前は公表されていない。
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ベロ・オリゾンデ市で武装した五人組が十四日、伯銀パンプーリャ支店を襲い、行員や顧客三十人を人質に三時間にわたって立てこもった。犯人らは前日の十三日夜、支店長を自宅で拉致。翌朝行員八人が出勤したとき、支店には五人組と人質となった支店長、警備員三人がいた。強盗らは金庫係の行員到着を待ち、入ってきた顧客全員を人質にした。通報で市警や軍警が現場を包囲し射撃戦の末、交渉となり最後には投降した。
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リオ州警察は、三歳の幼児を虐待した容疑でべビ―シッターのシウヴァーナ・M・シウヴァ(27)の行方を追っている。頭やわき腹を殴り、泣きわめく子供をののしる容疑者を撮影したビデオテープを被害者の両親が警察に提出し、虐待を訴えた。リオ州では最近一カ月で十歳以下の子供六人が虐待を受け、三人が死亡した。多くは家庭内で親、親戚、知人に虐待されたという。
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二カ月間日照りが続いた後、パラナ州では雹(ひょう)と強風を伴った雨が各地で降った。州都のクリチーバ市とその周辺では、十三日夜から十四日正午頃まで強い雨が降り、十万一千世帯が一時停電した。同州気象局は、十五日以降雨は弱まると予報。