サンパウロ市内の私立高校に通うある日系人青年の悩み。平日は、弁当を持参しなければならないが、この学校には日系人がほとんどいない。
クラスではアフォイス、フェイジョン、カルネが一般的。だが、彼の場合、母親が一世なので献立は主に日本食だ。それが、冷かしの対象になる。
「梅干しって何?」、「レンコンは、バタタフラード(穴の空いたじゃがいも)みたい」。
傍からは笑い話で済んでも、本人にとっては一大事。子供の世界とはいえ、酷なことを言われることもあるようだ。苦肉の策として、級友に試食させてみた。反応はいまいち。
日本食の知名度が上がっている今でも、そんな話が聞かれる。(古)
04/09/16