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東西南北

9月18日(土)

 サンパウロ市の路線バスは、バス専用車線の設置とビリェッテ・ウニコ(乗り継ぎ可能乗車券)のお陰で乗客が二三%増加した。同券発行前の四月と比較すると、路線バスはさらに四十五万人の乗客を運んでいる。専用車線の設置でバスはスイスイ走るのに、一般乗用車の運転手は渋滞でイライラだ。乗用車は車庫に横付けして、バス通勤に乗り換えた人も。高い燃料費を払い、ゾーナ・アズールで駐車料を取られ、踏んだり蹴ったりだという。
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 オザスコ市の公立高校の前で十五日夜、女子高生(17)が射殺された。被害者は友人と校外の歩道にすわって次の授業を待っていたところ、黒い服、赤いヘルメットをかぶった男が銃を持って近づき、携帯電話を渡すよう要求、電話を受け取って逃げる前に被害者を撃った。昨年十二月末には被害者の恋人が殺害されており、警察は関連を捜査している。
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 選挙高等裁判所のデータによると、二〇〇四年の市長市議選で十六歳と十七歳の有権者数がサンパウロ市で十一万五千人に達し、〇二年の総選挙と二八・七%増加した。同年齢の投票権は八八年に憲法で保障されている。全国の有権者数は〇二年と比べ五・三三%の増加。
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 マルタサンパウロ市長は九千五百四十レアルの給料では、今までの生活水準が保てないと不満を漏らした。前夫のスプリシ上議と同居時代から竹ノ子生活はしていたという。給料は手取りで九千レアル。自宅のIPTU(固定資産税)は二千六百レアル。前夫と割り勘で千三百レアルを払う。サンパウロ市民で二十最低賃金以上の所得者は一・二%しかいない。サンパウロ市民は平均九百九十レアルで、みんな生活しているのだ。