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バイア州で書道指導=竹内美礼さん(27)=漢字に目を輝かす生徒ら

9月21日(火)

 JICA日系社会青年ボランティアの竹内美礼さん(27)=愛知県名古屋市出身=はバイア州サルバドール市の日伯文化協会で、今年一月から十五人の生徒を相手に書道を指導している。竹内さんは愛知教育大学教育学部書道科を卒業後、一年六カ月間、名古屋の市立高校の非常勤書道講師をしていた。書道は創玄書道会七段の腕前だ。
 生徒の大半は非日系で、同協会の日本語教室の生徒、柔道や空手を習っている人、日本のアニメーションや漫画に興味をもっている青少年らが熱心に勉強している。
 本社に来社した竹内さんは「盆踊り大会や日本文化イベント会場などで書道の実演をすると、物珍しさから行列ができ、短冊に希望者の名前を書いてあげると目を輝かして喜んでくれます。わずかですが、この売上金は学校の教材購入費に充てている」
 また、「墨汁は高くて購入できないので、水性塗料を水で薄めて使っている。筆も使い込んだものが大半。でも材料の馬や羊の毛が手に入ると思うので、製作方法をインターネットで探している最中」と苦労を語る。
 来伯して八カ月が経つ。「書道の指導で海外に行けるとはラッキーだと思う。サルバドールは日中は暑いですが、夜になると浜風が吹くので快適。それにデンデン油を使ったムケッカなんか、もう最高。ブラジル人は人懐っこくて、みんな親切にしてくれるでの、本当にエンジョイしている」と笑顔で話した。