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司法職員ストに最高裁介入=85日続く状況は常識の欠如=サンパウロ州
9月22日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】ヴィジガウ連邦最高裁(STJ)長官は二十日、八十五日間続いているサンパウロ州の司法職員のストが終結するよう、最高裁が介入すると発言した。
同長官は、ストの続く状況が高裁(TJ)とスト執行部の「常識」の欠如、「混乱」、「急進主義」、「憲法違反」を表しているとし、連邦機関の円滑な職務遂行の保障を目的に連邦が州に介入できるとした憲法第三十四条を引用した。さらに「サンパウロ州民、民主主義体制を侮辱したものだ。州経済、企業、州民に及ぼした莫大な損害のつけを払うのは結局誰なのか?」と訴えた。
タンバラ高裁長官は同日、判事らは勤務しており、スト終結に最高裁の介入は不要、すでに高裁は必要な処置を取ったと述べた。ストには司法職員三万九千五百十八人のうち七割が参加し、約二六・四%の給与調整を求めていた。高裁は平均一〇%と譲らなかったが、二十日に調整率を一六%に引き上げた。スト執行部は前向きに検討するとしている。