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東西南北

9月22日(水)

 コリンチアンス対サンパウロのサッカー戦をモルンビー・スタジアムで観戦したアンドレ・S・フェリシアノ君(17)が十九日帰途、応援団のバスの中で腹部に流れ弾を被弾して死亡した。バスはエスタード大通りとチラデンテス大通りの交差点でライバル・チームのバスとともに渋滞に阻まれた。相手バスに打ち上げ花火を投げ込み、何者かが発砲するなど混乱の最中の悲劇だった。
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 サントス市で十九日、法学部卒業生のロドリゴ・V・アンドラーデ容疑者(28)が弁護士試験中にカンニングした容疑で現行犯逮捕された。同容疑者が右耳に受信機をつけていたのを別の受験生が発見し、試験官に通報。別室に連れられる前に同容疑者はそれを飲み込んだが、それも目撃され、病院のX線検査で胃の中の受信機が確認された。五回受験に失敗した同容疑者は一万五千レアルを払って正解を伝えるよう依頼、合格後さらに同額を支払う計画だった。
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 野良犬「サロモン」の名前を記した記念碑が二十五日朝、サンパウロ市北部ギレェルメ区のオスカー・シウヴァ広場に設置される。三年間サロモンを可愛がってきた近所の人たちは、九カ月前ロットワイラーにかみ殺されたこの犬の死を悼むため、署名を集めて市役所から設置許可を得た。大型で凶暴な犬を放さないよう飼い主を意識付けるためでもあるという。
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 アテネで開催されている身体障害者のパラリンピックでブラジル選手は、二十日までに金五個、銀四個、銅二個、計十一個のメダルを獲得し、好成績を上げている。特にミナス州出身で目の不自由なアドリア・R・サントス選手は、陸上競技百メートル走で十二秒五五と身体障害者の世界記録を更新した。同選手は先のシドニー大会で二個の金メダルを獲得している。