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北半球に異常気象=USP、ブラジルへの影響調査

9月22日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ大学気象学部のレイラ・ヴォスポリ教授は、二十一世紀の気象を協議する気象学会に出席するため渡米した。二〇〇三年にフランスを中心とする欧米で二万人の死者を出した規模の熱波が、二十一世紀後半に北半球をひんぱんに襲い、農作物へ甚大な被害をもたらすという。
 米国で開催された気象学会で米国立気象台は、大気圏の気象変動に関する模擬実験の報告を行った。実験は六一年から九〇年の気象変動を基に、二十一世紀の欧米の気象を予測した。
 前回の熱波は十三日間だったが、次回は十七日間と長期で最低年二回やって来るとの予測。北半球の上空は、温暖化現象で高温気流が行き場をふさがれ、気象変動に異常を引き起こす。気流団の閉塞は局地への集中豪雨をともない、夜間は寝苦しい熱帯夜となる。北半球の異常気象に伴い、USP気象学部はブラジルへの影響を調査する。
 異常気象の初期段階は、一三年一月から始まる。従来の気象学の常識を破る現象を引き起こすため、ブラジルが賭ける食糧生産でも新しい局面を迎える可能性がある。日本でも〇四年の台風回数は、〇三年の三倍といわれている。

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