9月23日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】カンペーロ連邦会計検査院長は二十一日、重大な不正行為があった公共工事のリストをサルネイ上院議長(PMDB)に提出した。
二十三州と連邦直轄区で実施された公共工事で、同院の外部団体が今年に監査を行った四百十四件のうち、一六・九%に当たる七十件について百三十七の不正行為がみられた。州別では、ロンドーニア州とリオ・グランデ・ド・スル州が各六件と不正が最も多かった。不正行為の内容をみると、工事費水増し、不正入札、計画の不正変更が最も多く、ほぼ全体で確認された。
監査を受けた工事は本年度予算から百九十二億八千五百万レアルの支出を受けている。工事種別では、運輸交通(二四・四%)、電力(一五・八%)、水力資源(七・五%)水運(五・六%)、石油(五・六%)、かんがい(五・三%)。
サンパウロ州ではカラピクイーバとアヴァレーの洪水対策工事が計画の不正変更で、またバキリヴとグァルーリョス間の道路工事が入札と契約の過程に問題があるとして、二〇〇五年に工事が中止される可能性がある。
国家統合省干害対策工事局(Dnocs)と運輸省管轄の運輸インフラ整備局(Dnit)が「最も問題の多い」組織と同院は評価。不正が改善されない場合、これらの工事は来年度の連邦予算枠から外すよう同院は勧告した。