9月23日(木)
[ロンドリーナ]第五十一回全伯川柳大会が、十一日午前九時から、当市西本願寺会館で行われた。全伯各地から四十七人が出席した。投句者は百二十五人。主催ぶらじる川柳社、後援は各支部吟社、親和川柳吟社、女流句会、柳和句会が実行した。
特定選者は、瀬古義信、森山天拝、井上天晴、黒田不知火、柿嶋さだ子、塩飽博柳、上口一歩、梶田紀代、蒔田浜っ子、那須アリセ、猿橋輝人、土井静枝の各氏。
成績つぎのとおり(五位まで)。
◇特定選
一位 移民史をたどれば光る愛の詩 花井 牡丹
二位 百年を語りつきせぬ移民墓地 小林 嘉子
三位 汚れみな拭いて誇りを持つ布巾 高田 早波
四位 金賞の菊にも陰の支え竹 瀬尾 天村
五位 履き違う自由に躾の字が消され 荒井 花生
◇一般選
一位 小幅でも己の足で歩く幸 柿嶋さだ子
二位 雑草の強さで移民耐えて生き 刈屋真智子
三位 野良着身につけると父は光り出す 重松太多夫
四位 悠久の大地に移民の汗を積む 刈屋 善治
五位 耐え抜いた移民に確かな基礎が出来 国兼立子
◇席題
一位 中心の土台となった父の汗 北西かつ子
二位 粗衣粗食汗で鍛えた心意気 猿橋 輝人
三位 親心百になっても子を思う 上川 好秋
四位 純真なおさな子の目に嘘がない 那須アリセ
五位 財なくも心豊かな日に感謝 武富 房代
それぞれの一位には在クリチーバ総領事杯が贈られた。