9月24日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】ブラジル中央銀行は二〇〇四年の予想経常収支を二十五億ドルから六十七億ドルの黒字へ上方修正した。中銀が予想を修正するのは今年に入りこれが三度目。今年八月に経常収支は十七億六千百万ドルと過去最高を記録した。
予想の中で、輸入は五百七十億ドルから六百億ドルに、輸出は八百三十億ドルから九百億ドルに引き上げられ、貿易収支は三百億ドルの黒字の見込みとなった。貿易収支は八月に三十四億ドルの黒字と、四カ月連続で三十億ドルの大台を超えた。
中銀のロヨ経済政策局長によると、経常収支黒字の維持は政府の目的ではなく、過去にあった深刻な不況に陥らなくても輸入の増加率(一七%)が輸出のそれ(五%)を上回るため今後減少に向かい、〇五年の黒字はわずか一億ドルと予想されている。
中銀はまた、外国からの直接投資(IED)の今年の予想を百二十億から百七十億ドルに上方修正した。八月には、大手飲料メーカーAmBevとInterbrewの合併で四十八億九千万ドルが流入したためで、これがなければIEDは八月に十二億ドルに留まっていた。〇五年には百四十億ドルの見通しとなっている。