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筋肉増強剤販売者を立件=家畜用を使用した学生死亡

9月24日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】ゴイアス州パドレ・ベルナルド市で二週間前、筋肉増強剤を注射して死亡した学生の事件を捜査している同市警察は、薬品を販売した通称ボンバド容疑者に対し、薬事法違反および過失致死罪の容疑で逮捕状を請求した。また、同容疑者と共謀して他の学生達に販売していた少年も補導した。この少年は、同市の市議候補の息子で中流階層に属している。
 当局によると、死亡した学生は筋肉増強剤だという同容疑者の話をう飲みにして注射し死亡した。しかし調べによるとこの増強剤は家畜用に使用するもので人体には禁止されている。さらに牛の体重量に使用する場合は五十キロにつき一ミリリットルの割合が通常だが、死亡した学生は一度に六十ミリリットルを投入したという。販売役の少年は数十人の顧客リストを所持し、一ミリリットル当たり一レアルで売り付けていた。
 当局は「無知がひき起こした事件」とし、薬物は医師や薬局に必ず問い合わせるよう警告している。