ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

9月25日(土)

 政治キャンペーンではない大衆イベントの場でのマルタサンパウロ市長候補への投票呼びかけは、政治的発言だとアウキミンサンパウロ州知事から選挙違反を指摘され、ルーラ大統領は二十三日、プラナウト宮を訪れた十三報道機関の前で、公人として不適切な行動だったと謝罪した。大統領が選挙運動に参加できないとすればサンパウロ州知事もできないはずだが、セーラ候補の選挙運動に参加していると大統領は反論した。
     ◎
 Febem(州立未成年支援財団)は二十三日、サンパウロ市のヴィラ・マリアやタトァッペ、ラボーゾ・タヴァーレス各施設の部長十人を更迭した。理由は収容者虐待。新たに教育局長官に就任したモラエス氏は、とかく問題となっていた施設の実態調査を秘密裏に行ったという。一人は正規採用ではないので即時解雇。他九人は前職へ復帰となった。長官は空気の入れ替えだという。
     ◎
 ファリア・リマ大通りと立体交差するシダージ・ジャルジン大通りの地下道トンネル中心街方面行き車線が二十五日朝に開通する。総工費一億二千百八十万レアルをかけ、十一月に開通予定だったこのトンネルは、市長選前に完工する。市の特別計画局長は選挙目的の前倒しではないとコメント。バスが交差点で止まらないことから、サンパウロ市で最も貧しい地域に恩恵をもたらすとマルタ市長は機嫌上々。
     ◎
 春がサンパウロ市にもたらすものは美しい花だけでない。市内の公園では桑の木が実を結んでいる。子どもを始め、近隣の人たちは果物狩りに精を出す。しかし、熟れた果実が木の最も高いところになるため、採る時に枝を折ったりして木が傷つくと心配する人も。車の通行が激しい通りに面した木の果実は排気ガスで汚染されていることもあり、注意が必要。