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北東部8州で一斉に停電=1時間にわたり混乱=送電所の機器トラブルが原因

9月29日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】二十七日午前、北東部八州が約一時間にわたり停電となり、各地で混乱が生じた、幸い午前中の出来事で事故もけが人も出なかった。
 原因は送電所の機器トラブルと見られているが関係者は詳細を究明中。六年程前に、落雷で送電線が切断されてサンパウロ州を含む中西部の各州が長時間にわたり停電するという事態が発生した例があるが、送電所内の機器トラブルという人為的ミスは初めてのケースで管理責任が厳しく問われることになる。
 事故が起きたのはセルジッペ州とアラゴアス州の州境にあるシンゴー送電所で、二十七日午前十時三十七分に突然、事故防止の自動抑制装置が作動し、送電の一部が停止した。このためバイアからピアウイにまたがる八州が停電となった。このうち北東部での被害は大きく、なかでもマラニョン州のアルミ精練所のアルマル社は生産の停止を余儀なくされた。
 送電は五十四分後に再開されたため大事には至らなかった。バイア州のカマサリ工業団地では停電と同時に自家発電装置が作動したため操業は停止しなかったが、停電が長時間にわたった場合、かなりの被害をこうむっただろうと関係者は胸をなでおろしている。同州の州都サルバドール市ではさほど混乱は見られなかった。ペルナンブッコ州の首都レシフェ市では市中の信号が作動せず混乱状態となり渋滞が相次いだ。幸い事故やけが人は出なかった。
 電力庁は、人為的ミスと判断し同送電所の点検を命じた上で、二十四時間以内に報告書を提出することを求めた。その上で責任を追求するとの態度を示した。