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ルーラ政権支持率上昇=4割が大統領推薦の候補に投票

9月30日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、時事二十九日】国家運輸審議会(CNT)の委託で調査会社センサスが二十一日から二十三日の間に二千人を対象に実施した調査によると、ルーラ大統領の支持率が八月の前回調査から〇・七ポイント上昇し、五八・八%に達した。政権支持率は八月の三八・二%から四一・三%へと三・一ポイント上昇した。
 また、回答者の一四・九%がルーラ大統領の推薦する候補者だけに投票すると、二五・五%は投票するかもしれないと答えた。しかし、大統領の推薦する候補者には投票しないとする回答も二八・七%に上っている。
 CNTのアンドラーデ会長はルーラ大統領、政権の人気が若干回復した理由は経済指標の改善にあるとしている。しかし、経済政策が適切と答えた人は四一・七%、不適切と答えた人は三七・六%と、評価は分かれた。インフレ懸念と抑制策として採用された基本金利と財政黒字のGDP比引き上げが、「警戒感を伴った期待」を示していると同会長は述べた。
 回答者の五〇・七%は、ルーラ政権が期待以下のことしか実行していないとみなし、期待以上のことを実行と答えた二六・九%を上回った。そうした点を踏まえ、統一地方選の決戦投票日にルーラ大統領の支援が決定打となるかどうかについて、同会長は懐疑的だ。