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心臓疾患死、世界9位=全世界では死因の最上位に

10月1日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】WHO(世界保健機構)が二十六日の国際心臓デーに因んで各国の心臓病予防の参考にすべく発表したデータによると、二〇〇二年にブラジルで心臓疾患を原因とする死亡者が、十三万九千六百人と全世界で九番目となっている。脳出血による死亡者数は十二万九千人で六番目に位置した。
 全世界では心臓疾患で一千七百万人が死亡し、死因の三分の一とトップを占めている。同機構の予測では年々増加の傾向にあり、二〇二〇年には二千万人に、二〇三〇年には二千四百万人が年々死亡するとの見方を示した。
 国別では、インドが断トツで百五十万人と二位の倍以上となった。次いで順に中国が七十万二千九百人、ロシアが六十七万四千人、アメリカが五十一万四千四百人、ウクライナが三十三万五千人、インドネシアが二十二万三百人、ドイツが十七万二千人、パキスタンが十五万四千人、そしてブラジルの次にバングラディシュの十三万人がトップテンの順位だった。
 人口が少ないため、ランキングに名を連らねないが全死亡者の八〇%は貧困国で占められている。しかし先進国の中にも人口の割合に対し死亡率が高い国もある。ドイツは、ブラジルの人口の半数にも満たないにもかかわらず、世界七位となった。アメリカは中国人口の二〇%ながら、死亡者は北京市内のそれとほぼ同数となった。
 このほか、WHOでは糖尿病、とくに後進国や貧困地区での増加が顕著になっていると警告を発している。二〇〇二年のブラジルの患者は人口の四・三%だった。