ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 夏時間の実施を先送り=十一月二日から110日間=市長の決選投票での集計に配慮

夏時間の実施を先送り=十一月二日から110日間=市長の決選投票での集計に配慮

10月6日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】鉱山エネルギー省は四日、今年の夏時間実施を十一月二日からとすることを発表した。これまで例年は十月中に実施の運びとなってきたが、今年は地方統一選で市長の第二次決選投票が十月三十一日に行われるため、投票や集計機器に支障を来たすことから先送りしたもの。夏時間実施期間は百十日間。対象地域は南部、南西部、中西部の三地域で、これ以外とくに北部では実施されない。これにより十一月一日午前○時を期して一時間早め、来年二月十九日午前○時で元通りに戻すことになる。また従来は日曜日から実施してきたが、今回は二日のお盆休日を利用した。 夏時間は一九三一年に実施されて以来、今年三十一回を数えるが、毎年実施され始めたのは一九八五年から。他の国では単にエネルギーの節約を目的に実施しているが、ブラジルの場合送電が長距離で多岐にわたるため過剰加熱など防ぐのを目的ともしている。とくに午後七時から十時は消費のピークとなり、夏場はシャワーや電機製品の使用が一気に増えるため、夏時間が必要となってきている。
 同省では電力節約は五%から六%と見込んでいる。昨年は南西部と中西部で四・五%、南部で六%の効果があった。実施期間は十月十九日から二月十四日までの百十九日間だった。