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銃撃戦、バス焼き打ち=麻薬縄張り争いでパニックに=リオ

10月6日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】リオ市北部のファベラ地帯で四日、麻薬組織団同士の武力抗争があり、付近一帯はパニックに陥った。抗争が起きたのはビガリオ・ジェラルのファベラで、隣接するパラダ・デ・ルカスのファベラの麻薬組織団一味が乱入し銃撃戦となった。未確認ながら数人が死傷した模様。また一味はバス二台を焼き打ち、二台を破壊した。さらに住民数十家族をファベラから追い出し占拠した。これに抗議し、住民らは付近一帯の街路を封鎖するとともに家具を持ち出して路上で火をつけたり抗議集会を開くなどパニック状態となった。商店は軒並みシャッターを降ろして事態を見守った。警察は機動部隊を派遣し、騒ぎを制圧するとともに両ファベラを包囲して警戒に当っている。この騒動でバスを焼き打ちしたと見られる一味の五人を逮捕した。また路上でガソリンを持ち歩いていた住民三人を検挙した。
 当局によると、両ファベラの麻薬縄張り争いは数年続いてきたもので、今回はリオ市の一大勢力のコマンド・ベルメリョの指図だと見ている。抗争は二日から続いており、家を追い出された住民は着のみ着のままで、家に身分証明書を取りに行くことも出来ず、三日に行われた選挙に投票もしなかったという。