10月9日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】バス停で時間を気にしながら今か今かとバスを待つ光景は今昔変りがない。サンパウロ市交通局はこの程、市内交通の渋滞の原因のランキングを発表した。それによるとトップは人身事故を伴う車の衝突となっている。この場合、警官が現場に急行するのに十一分かかり、事故処理をして平常に戻るまで二十三分要するという。これにより最低六キロの渋滞が発生するとのこと。サンパウロ市内には六百万台の車が保有され、このうち三百五十万台が毎日走行している。なかでもマルジナル大通りは一日平均百十万台が通過している。従い軽い事故でも渋滞につながる。
ランキング二位はデモ行進。三位はガソリン欠乏などの不注意による車の立往生。四位はトラックのエンスト。五位は軽い自動車事故。六位は自家用車のエンストとなっているが、交通局では一日平均八百台のエンストの処理をしているが、八月は八百三十三件だった。このうち四百十一件が自家用車で、百四十七台がトラック、七九台がバスだった。原因の半数以上がエンジンに支障をきたしていたという。
ランキング七番目は車道に空いた穴による徐行。八位は雨などによる自然現象。九位は記念行事のパレード。十位は学校周辺で生徒を送迎する車の不法駐車となっている。
これにより交通局では、七番目(穴)と八番目(雨)以外、すべて人為的ミスであり、運転者の怠慢や不注意が渋滞を作り出していると指摘し、注意を換起している。