映画さながらの強盗=トンネル掘り400万レ強奪
10月14日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ市東部ペンニャ区で十一日夜、複数の武装強盗団がトランスバンクを襲い、現金四百万レアルを奪って逃走した。強盗団は近くの家から百十メートルに及ぶトンネルを掘って侵入、「仕事」を終えて逃走するまでに要した時間が約十五分と、映画を地でいくような強盗劇を演じた。これによるけが人はなかった。
襲われたのはアマドル・ブエノ・ダ・ベイガ街の、銀行の現金や小切手を集配するトランスバンクで、犯人らは同社の一階便所を突き破ったトンネルから侵入した。自動小銃三丁のほかピストルで武装した集団は、一様に忍者の覆面やピエロ、サルのマスク、中には毒ガス防止マスクを付けたのもいたという。それぞれ無線機や懐中電灯を所持していた。一味は侵入するや防犯カメラやセンサーを破壊した上で二階の現金集配場に直行し、職員七十人を拉致して人質とした上で用意してきた袋に現金を詰めさせた。その間約十五分間で、侵入したトンネルから逃走した。引上げる際に一味は爆弾らしきものを二個放り投げていったため、職員はパニックに陥り、我先と屋外に避難した。警察が処理したが偽物だった。二階建ての同社には地にも百五十人の職員がいたが、事件に気が付かなかった。人質となった一人は「警官が来ると打て射ち合いになり、殺されるかもしれないと思い、警官が来ないようにと祈った」と語った。
警察の現場検証によると、近くの家を強盗団が借りてトンネルを掘ったもので、出口の便所にセンサーや防止カメラがないことを知っていたことから会社内部に仲間がいるとみて捜査している。またトンネルは最低でも十日は要するとして用意周到に計画されたプロ集団の犯行とみている。
五月十二日にラッパ区でも同様の事件が発生し、二十人の武装集団が運送会社を襲い九百万レアルを強奪し逃走している。この事件は隣家を借り受け、壁を壊して会社の屋根を通じて侵入した。犯人らは捕っていないため、今回の事件との関連を調べている。