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リオは「麻薬と虐殺」=英紙が酷評、関係者は抗議へ

10月14日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】英国の日刊紙が十二日、「リオ市はコカインと虐殺の街」と報道したことで、リオ市の関係者は反発、抗議の姿勢を示している。
 報道したのはザ・インデペンデント紙で十二日付けで二頁にわたりリオ市の特集を組んだ。それによると、先ず麻薬に触れ、麻薬組織は絶対的権限を持ってリオ市を支配しているとし、先月リオ市内で白昼殺害された通称エスカジニャ例に挙げている。エスカジニャは一九八○年代に暗黒街のボスとして君臨していたが逮捕されたが仮釈放の身となった先月、敵対組織と思われる二人組に射殺された。この葬式に三百人余が参列したことで同紙は、「かってのボスを偲び、まるで英雄扱いだった」と報じている。また、エスカジニャは一九八六年にブラジルを訪問したアン王女の誘拐を企てたが未遂に終わったとしている。
 さらに殺人に関しては戦争地域のチェチェンやスーダンと変わりがないとし、一九八七年から二○○一年までに四千人が虐殺され、これはシスジョルダンの戦闘死者の四百六十七人をはるかに超えるものだと論評した。
 これに対し、リオ市のマイア市長は「犬の遠吠え」だと意に介していないが、観光公社のリオツールでは正式に抗議文書を送付するとの態度を表明した。同公社によると、リオ観光は四十三億ドルの産業となっており、この報道は偏見的な中傷記事だと決めつけている。またリオ連邦大学の麻薬犯罪の専門家は、ブラジルは麻薬製造国でもなく、密売も他国と変りがないと反発している。さらに同紙がリオ市の警官はファベラに見境いなく発砲しながら突入し、このために若者や黒人が昨年、一千人以上も犠牲になったと報じたことに、リオ州保安当局は全面的に否定している。

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