舞台中央に掲げられた孫文の肖像写真に、敬礼する台湾系移住者たち。そして、次々に披露される民族舞踊。辛亥革命(一九一一年)を記念したイベント、国慶節の祝賀会会場に足を運んだ。そのお祭りムードに圧倒された。
中国の大陸側もこの日を「辛亥革命記念日」としていることから、両岸間で華やかさが競われた時期もあったそうだ。
一九二〇年代に洗濯屋を営んだいた台湾人がいるが、ブラジルに移民が来るようになったのは六〇年代のころ。司会や挨拶は全て、母国語だ。
戦前の日本人移住地でも、紀元節には同じような光景が見られたのだろう。日本の敗戦、戦後の混乱の中で消えていった。
〃中央〃では拒絶反応が根強いのか、新しい形でのイベントもあまり聞かれない。(古)
04/10/14