「歌」「唄」は、言葉以上に人と人をつなぐことができる。非日系の親日ブラジル人を得るのにも役立つ。
パラナ童謡歌謡大会は今年五十周年。先月、マリアルバで記念式典が行われ、功労者が表彰された。五十年前はカラオケなどなく、伴奏は生バンドだった。表彰された一人は第一回大会以来、バンド「ビッグボーイ」でアコーデオンを演奏し続けてきた唯一の非日系人ペドロ・デ・ビアジオさんだった。
第一回大会でペドロさんの伴奏で唱歌を熱唱した五歳の少女は今五十五歳。式典会場で感動の再会を果たした。ペドロさんは、そのあと、やはり第一回の参加者である中高年紳士と「憧れの郵便馬車」をデュエット。
大会の主催者、パラナ文化運動連盟も「歌」「唄」あればこそ、連盟の人の繋がりを維持できたのではないか。(神)
04/10/16