流れはセーラ氏に=サンパウロ市長決選=巻返しに躍起な現市長
10月19日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】サンパウロ市長の決選投票を二週間後に控え、両陣営とも最後の追い込みに拍車をかけている。現段階の予想では、流れはセーラ氏に傾いており現市長のマルタ氏は苦戦を強いられている。
データフォーリャの二回目のアンケート調査によると、現時点でのセーラ氏の支持率は五二%、マルタ氏は四○%となった。また客観的予想として、セーラ氏の勝利は六七%と三分の二を超え、マルタ氏の二三%をはるかに上回った。また投票日がお盆休みにまたがる連休にかかわらず、九六%のサンパウロ市長が投票すると答えた。
調査は十五日、一千七百五十六人を対象に行われた。この結果、支持率は一週間前に行われた第一回調査より両候補とも一ポイントずつ上げたものの、格差は十二ポイントと変わっていない。白紙投票および未定はそれぞれ四%だった。
アンケートは十五日に行われたため、同夜に実施されたテレビ公開討論の影響が現れていない。しかし翌日の別個の調査によると、討論を視たうちの五一%がセーラ氏が勝ったとし、マルタ氏は三五%、分からないが一四%だった。調査では一部始終を視たが一○%、部分的が一八%、全然視なかったが七二%と、関心の低さを物語った。
注目の敗北候補の票の行方は、マルフ氏がマルタ氏の支持を打ち出したにもかかわらず、マルフ氏の応援者は六九%がセーラ氏に、一六%がマルタ氏支持を表明している。いっぽうのエルンジナ氏の応援陣営は、第一回調査で、三九%対三八%と分けたが今回はセーラ氏四五%、マルタ氏三八%と格差が広がった。
これを受けてマルタ陣営では十六日から再開されたラジオ・テレビの広報宣伝でセーラ陣営を激しく攻撃して巻返しを図っている。