ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | スト行員を処罰=無断欠勤扱いで給与不払い

スト行員を処罰=無断欠勤扱いで給与不払い

10月20日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】三十日間にわたった銀行員ストが十五日終結したが、ブラジル銀行(伯銀)とカイシャ・エコノミカ(連邦貯蓄銀行)はスト行員に対し、給料を不払いとする措置を取ることを明らかにした。両行は労働裁判所が今回のストは不法だとの見解を示したのに基き、スト期間を無断欠勤扱いとして処罰することを決定した。取り敢えず九月の十六日間のストのうち、五日分を給料から差し引くことを行員に通告した。十月分については伯銀は同様の措置を取るとしているが、カイシャは検討してから態度を決定する。
 ストは行員が給与のベースアップを要求して行ったが、結局銀行側が強行姿勢を崩さず物別れとなった挙句に解決を見ないまま終結したことで、労組の完全敗北となった。銀行側は、業務停止による多大な損害と、顧客の信用を失ったとし、とくに年金受給者に迷惑をかけたのは社会問題だとして処罰は当然の措置と決めつけている。
 これに対し労組側は処罰を避けるため労働裁判所の仲介に委ねる方向で折衝するとの態度を示した上で、もし折衝が不調に終った場合、再度スト決行もあり得るとの見解を明らかにした。