10月20日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】サンパウロ大学(USP)ヨシダ・マサヨシ元教授と米研究所で長いキャリアを持つヤマネ・テツオ氏が発案し、アマゾンの森林の中に創立したアマゾン・バイオテクノロジー・センター(CBA)が注目を浴びている。
科学者にとって研究は、生き甲斐といえる。大手企業がスポンサーとなり、最新の器具と必要資材、有能なスタッフを助手として提供するなら、子供がお菓子をもらったようなもの。CBAは、熱帯で活躍する世界で唯一の研究所だ。
CBAはマナウス工業団地に建てられ、広大な建物と最新式の実験器具が揃っている。アマゾン原産の植物を単なる樹皮や葉を採集して販売するのではなく、科学的成分を証明して商品価値を高めるためにCBAは設立された。
原料を求めて、アマゾンに挑む外国の科学者は多い。アマゾンの宝庫について蓄積した資料は少なく、資料館の棚で埃を被り利用されることは少ない。アマゾンには、コパイバやアンジロバのように風邪薬や咳止めの特効薬は多い。
薬品として販売するには当局の厳しい検査を受け、販売許可を得るまでに高額の費用を要する。これらの問題をCBAが、解決するという。自然食品の企業が目白押しに輸出レベルの商品開発で、CBAに品質証明を依頼している。