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コラム 樹海

  日系団体は、若い世代をひき付けることができる企画を常に要求されている。現実に試行錯誤している。最近、三州の十五歳以上の若者三百五十人を集めた催しがマリンガであった。開会式の基調講演に民間企業の女性海外事業部員を呼んだのが斬新だ、と注目された。若者たちに自身を模索させた催しともいえた▼パラナ文化運動連盟(旧称、北巴運動連盟)の「パラナ・インテル青年総会」がその催し。基調講演をしたのはアルパルガッタス社で企画を担当しているタミコ・アンジェラ・ヒラタ(平田)さん。演題が、催しの趣旨にぴったりの「プロフェッショナル意識と文化の証明―日系人である誇り」▼平田さんはブラジル製サンダル「アヴァイアーナ」を世界六十三カ国に普及させる一翼を担い、国際的に著名な女優たちのご用達にまでした。聴衆にたゆまずアイデアを追求する必要を訴え、ビジョンを示した。体験的で現実的な話は若者たちに胸に滲みとおったのではないか▼集会はさらに、参加者たちに関心事についてのアンケートをし、選ばれた「マンガ」「リーダーシップ」「折り紙「大学入試」「新職種」「デカセギ」「人生の価値観」などについてワークショップを行った。それぞれが日系人であることについて、自己認識をしようと試み、将来社会の中でどんな姿勢で行くべきか、を学んだ▼太鼓演奏も盆踊りもあった。カラオケも悪くはない。集いでは、それらが付帯的であったことも理解したのではないか。(神)

04/10/22