10月26日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】経済回復の兆しを受けて九月度の雇用率は過去二年間での最高水準を示し、また個人所得も増加したことが報告された。これにより失業率一○・九%と過去最低となった。年末にはさらに雇用ラッシュとなることから失業率は一○%台を切ることが予想されている。
IBGE(地理統計院)が発表したところによると、九月の失業率は一○・九%で、八月の一一・四%さらには昨年九月の一二・九%を下回り、二○○二年三月に統計を取り始めて以来、最低を記録した。新規雇用は昨年九月と比し、六十六万五千人となり三・六%の上昇となった。
個人収入は八月度に比し一・七%増加し、昨年九月対比では三・二%増となった。この収入の増加について関係筋は、経済回復による需要増でこれまでのアルバイトなどの臨時雇いから正式社員へと正規雇用が増えたことで、給料が上ったり手当がつくようになったのが原因だと指摘している。九月の正規雇用は十一万七千人で、八月の一・六%増となった。
さらに同院では今年の雇用増大は当初の百三十万人の予想を上方修正し百八十万人となるとの見方を強めている。九月の雇用増加は、加工業が十万一千百一人、サービス業が五万八千八百五十九人、商業が四万五千百八十一人だった。農業では一万五千八百二十三人だが、今年累計では二十六万五千六百五十四人を教え、昨年のマイナス四万八千百五十五人を挽回した形となった。建築部門の今年累計は九万八千五百十人で活況を呈している。