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刑務所に麻薬を郵送=検閲機器なくフリーパス

10月26日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ州バーレ・ド・パライーバ市で、刑務所の服役囚に麻薬を郵便の書留速達で送りつけていたことが明らかになった。これにより囚人四人が逮捕された。警察では送付人の麻薬組織の一味を追求している。さらに麻薬がフリーパスで囚人の手に渡っていたことにつき刑務所内の検閲体制についても事情を調査している。
 警察によると、同市内には八ヵ所の刑務所に八千人が服役しており、先週だけで麻薬三百八十五グラムが送付された。逮捕された四人はこれを刑務所内で売りさばいていた。郵便法では麻薬、武器、爆弾の郵送は禁じられているが、同市内の郵便局にはこれらを検閲するX線機器がなく、一味はこの盲点をついた。
 この地方でX線を所有しているのは、サンジョゼ・ドス・カンポス市のみで、その他の地方都市では事実上検閲はされていないことになる。郵便局のよると、郵便物はほとんどサンパウロ市向けで、サンパウロ市ビラ・マリア区の郵便集配所で配達する前にX線検閲が行われるとのこと。