10月26日(火)
秋田県人会(石川準二会長)は、二十四日午前十時より同会会館で「敬老祝い金伝達式」を行なった。同県は毎年、ブラジルに住む七十五歳以上の県人に祝い金を贈っており、二十九年目の今年は同会会員のほぼ半数、二百二十七人が対象となった。この日の伝達式には、遠くはパラナ州から対象者八十九人と同行者合わせて百二十人余りが出席し、石川会長が対象者一人一人に祝い金一万円(レアル換算)を手渡した。
祝い金を受け取った高齢者を代表して桜庭喜太郎前会長(86)が挨拶。「秋田県が祝い金を贈ってくださることは大変有意義で慈しみがある。ありがたく、めでたい日」と話し、日本に住む県人と同じ待遇を受けていることに感謝するとともに、先亡者に敬意を表した。
県連によれば母県から敬老祝い金が届くのは、四十七都道府県のうち秋田、宮城、奈良、愛知の四県のみ。財政難により減額を余儀なくされる県もあるというが、秋田県からは今年も変わらず支給された。同会役員は「金額の問題じゃなく、このシステムを続けることが重要。県人会の活性化と一世と二世のつながりとなる」と話す。
伝達式の後は敬老会を兼ねた昼食会。婦人部手作りの山菜蕎麦、日本祭りで好評だった山くらげなどが振る舞われ、高齢者の長寿と健康を願った。