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コラム オーリャ!

 毎年この季節になると、体がいくつあっても足りないと思う。サンパウロ国際映画祭が開幕。来月四日まで市内複数の映画館で、国内外から集められた話題作三百二十九本が鑑賞できる。
 近年注目を集める中国映画が、一本のみというのは意外だった。だが、香港や日本との合作もしっかり見当たる。将来はソフト産業でも中国が覇権を握りそうな勢い。
 特異な輝きを放っているのは台湾と韓国の作品だろう。前者が三本、後者が二本とやや物足りない感もあるが、地理的距離を思えば、それでも少ないとは言えない。
 日本映画は総じて無難な作品が並ぶ。有力映画祭で受賞している北野武監督「座頭市」、是枝裕和監督「誰も知らない」をはじめ、〃お家芸〃アニメも二本で、計六本。
 東アジア映画だけでもかくの通り。まさにマラソンですね、この映画祭は。ふう……。 (大)

04/10/26