10月27日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】ニ十五日のサンパウロ市内は朝から降り続いた豪雨のため混乱に陥った。各所で浸水騒ぎとなり、停電となった。このため道路は通行止めとなったり,信号が作用しなかったため渋滞となった。交通局によると、午前九時には百十六キロの渋滞を記録した。平常では六十ニキロであり、倍近くとなり、出勤者はイライラが募った。渋滞は今年に入り三番目の記録だった。最長は六月四日午後七時の百九十三キロ、二番目は今月十九日午前九時の百二十四キロだった。
気象庁によると、豪雨が最も激しかったのは午前十一時三十分から十ニ時五十分の間で、市では非常警戒報を発令したほどだった。とく西部地区ではこの時間帯に二十四・一ミリの雨量となった。このため市内三十一ヵ所が浸水した。夜になっても八ヵ所が水浸しのままだった。しかしサンターナ測候所では今月の雨量は八十ニ・八ミリが観測されており、来年の一三三・六ミリに比し少ない方だという。ただし今月に入り寒冷前線が七回通過したことで、冷え込みが激しく観測史上初めての冷春となっている。今月の平均気温は十五・ニ度から二十五・一度で、九月は十九度から二十三・一度だった。
今週の予報は二十八日と二十九日は曇時々雨だが、気温は十五度から二十三度と冷え込みが続く。週末は晴れ間があるが、別の寒気が寄せてくるので天気は崩れるとのこと。