10月27日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】英紙フィナンシアル・タイムスがブラジルは現在の経済成長率を保つなら、電力危機を再度招くと報道したことで、ジウマ鉱動相は二十五日、表面的で無責任な報道だと批判した。
同相は経済成長率を保持するためにエネルギー供給が追いつくかという懸念は、世界共通の問題と述べた。しかし、ブラジルは確固たる計画のもとにエネルギー計画が進行しているという。既に三十五か所の発電所が投資計画のまとまり次第、始動する状態にある。
その他に、ブラジルではクリーン・エネルギー(PROINFA)の促進計画もあり、三千三百メガワットの発電が計画されている。これは、〇一年の教訓をもとに予備用として用意されたもの。さらに発電への海外投資を募り、新規計画が始動する可能性がある。
英紙の懸念は、エネルギー確保へのブラジル国内の投資が奮わないと憂慮している。英紙の計算では、来る十年間現在の経済成長率を維持するために、ブラジルはエネルギー部門に二百億ドルの資本投下が必要だとみている。政府は呼び水に七十億ドルを用意する必要があるという。
国際資本は九〇年代後半、ブラジルへ大型投資をしたことを後悔している。だから後続資金は、出ないだろうと見ている。同紙の見方はテロで動揺する国に対する観察だと、エレトロブラス総裁は反論した。英紙の懸念に反し、投資の打診は多数ありプロジェクトは着々進行中だとした。
十一月には、第一回目の大口入札が行われる。結果次第では、ブラジルのエネルギー計画の実態が見直されるとみる。投資相談が多いため、廉価なエネルギーが供給される見込みだと関係者は楽観している。
中国政府は〇五年、イタイプ発電所にてこ入れをし、さらに千四百メガワットを発電する計画がある。〇六年までに、タービンを二個増設する。右肩上がりの経済成長率に合わせ、自転車も力強く踏まれていると公団は太鼓判を押した。