ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 「泣き落としで同情票」=マルタ陣営が最後の切り札

「泣き落としで同情票」=マルタ陣営が最後の切り札

10月27日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】PT党選挙対策本部はサンパウロ市長決選で劣勢が報じられているマルタ現市長に対し、挽回策として泣き落とし戦術を採用することを決定した。これまでのアンケート調査で十ポイント以上も対立候補に差をつけられていることから苦肉の策として最後の手段に訴えるもの。先週マルタ氏が老人クラブの集会で「マスコミにいじめられた」として、初めて公衆の面前で涙を流したことが反響を呼んだため、同情票を集めるのに効果があると判断された。選挙対策会議はサンパウロ市で二十五日、党幹部全員が出席して行われた。ジェノイノ党首は記者団に対し、マルタ氏が敗色濃厚なことを認めながらも、これまでの市長としての努力と実績を認識してもらいたいと訴えた。