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綿作は現状維持=価格急落で下方修正へ

10月28日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】国内綿輸出協会(ANEA)は二十六日、来年の生産予想を百二十七万トンと下方修正した。同協会が八月に打ち出した予想は百三十万トンで、最近の価格の下落により修正を余儀なくされた。
 今年の綿業界は在庫が二十九万トンから生産は百二十七万トン、国内消費が八十七万トン、輸出が三十ニ万五千トン、輸入が十一万トンで年末在庫は四十七万五千トンとなる。(一部推定)。輸出は四七・七%の増加だったが、当初予想の四十五万トンを下回る。
 来年の予想は、生産が現代維持の百ニ十七万トン、国内消費が九十一万トン、輸出が四十八万トン、輸入が八万トン、在庫四十三万五千トンとなっている。国内消費は今年より一万トン多い八十八万トンを当初予想としていたが、経済回復の兆しを受けて繊維業界が活況を呈してきたことから綿繊維の需要増しを見込んで九十一万トンと上方修正した。輸出は八月の時点での予想は五十一万トンだったが、国際的に綿作が順調で、供給過剰が懸念されて価格が急落したことから、四十八万トンへと下方修正を余儀なくされた。業界としては六十万トンを期待していた。輸入は国産が順調なことから昨年より三万トン減となったが、当初の予想は七万トンだった。