10月28日(木)
サンパウロ市内の和食レストランで今月、邦人客狙いの窃盗(置引き)事件が連続して起きたことを受けて、サンパウロ総領事館(石田仁宏総領事)は二十二日、被害速報を出し、注意を呼びかけた。
まず十三日夜。邦人男性数人が市内の和食レストランで飲食中、椅子の背に背広をかけていたが、飲食を終えた際、背広の内ポケットに入れておいた財布が見当たらず、盗まれていることに気づいたという。
さらに、十八日午後八時ごろ、先の事件とは異なる和食レストランで、邦人男性の手荷物が置き引きされた。被害者が飲食中、四人のブラジル人が来店。うち二人が店員と持ち帰りの料理が可能かどうか交渉していた話に注目し、残り二人の行動をまったく見ていなかったため、その時に盗まれた可能性が高いという。
総領事館では防犯対策として▼飲食店では荷物を足の間に置くなどして身から話さない(できる限り飲食店には手荷物を持参しない)▼上着を脱いで飲食する場合は、上着のポケット内に貴重品を入れておかない▼たとえ和食レストランであっても、油断は禁物――とアドバイスしている。