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マルタ氏差縮める=依然セーラ氏優位なるも=サンパウロ市長決選

10月29日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】三日後に控えたサンパウロ市長決選投票に向けて、最後のアンケート調査でマルタ氏が支持率を増やして差を縮めた。これに気を良くして同氏所属のPT党選対本部は逆転に向けて最後の追い込みに必死となっている。
 アンケートは二つの調査機関が同時に行った。IBOPEは二十四日から二十六日にかけて一千二百四人を対象とした。それによると、支持率はセーラ氏が四九%、マルタ氏が四〇%と差は九ポイントに縮まった。これまで二回の調査(十一日及び二十一日)ではそれぞれ十三ポイント、十四ポイントだった。またセーラ氏は始めて半数を割った。自票および未定が一一%で、誤差は上下幅三%とのこと。セーラ氏が前回よりニポイント下げたのに対し、マルタ氏が三ポイント上げたことにつきIBOPEの選挙担当者は、これまで敵対候補や党を攻撃するのに終始してきたマルタ氏が、トーンを変えて政局について真しな態度を見せたためだと分析する。その効果を如実に示したのが女性票で、前回の三八%から四五%となった。そのためセーラ氏は五一%から四六%へと下げた。だが全般的に見てセーラ氏が優位だが、「選挙は水もの」だとしている。
 いっぽうでデータフォーリャは二十七日、二千二百五人を対象に調査した。結果はセーラ氏が四九%、マルタ氏が四ニ%で差は七ポイントだった。これまで三回(九日、十六日および二十一日)の調査ではそれぞれ十ニポイント、十ニポイント、十ポイントとなっていたことからかなりの接近を見た。自票および未定が九%で誤差は上下ニ%。