10月29日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】サンパウロ州フランコ・ダ・ロシャ市のフェベン(少年犯罪者更正施設)で二十六日、四十六人が脱走した。このうち十二人は出動した軍警に拘束されたが、残りは行方がつかめていない。中には殺人などの凶悪犯も含まれている。フェベンでは内部職員に脱走に協力したものがいると見て刑事告発するとともに幹部三人を含む関係者を徴戒免職とした。同フェベンでは今年に入り十四回にわたり三百三十三人が脱走している。昨年は六百六十五人だった。
脱走は午後五時、夕食を運んできた配達者を入れるために開けた門をそのまま開け放しにしたため、少年らは易々と脱走した。このためフェベン側は職員が意図的に門を開け放したとみて調査している。