10月29日(金)
サンパウロ州警カラピクイーバ署は二十一日、サンパウロ市近郊バルエリー市内の倉庫に十三歳と十四歳の少女を連れ込み、わいせつな行為を働いていた青果販売店経営の日本人、ヨシムラ・クニユキ容疑者(56)を現行犯逮捕した。ヨシムラ容疑者には、地元の少女らに東洋系の顧客相手に売春行為をさせていた疑いも浮上。事件を大きく報じたアゴーラ紙によると、ヨシムラ容疑者は一九五八年に来伯している移住者で今後、国外追放される可能性もあるという。
アゴーラ紙によると、ヨシムラ容疑者は十三歳の少女と直接電話で交渉し、「処女の同級生を一緒に連れてきなさい」と命令。同警は以前より少女が両親に売春をさせられているとみて調査中で、電話内容を録音していたことから、事件が判明したという。
ヨシムラ容疑者は、同日一緒に逮捕されたこの夫婦の雇用主であったとエスタード紙は報じている。夫婦は娘に売春させ、ヨシムラ容疑者から一回につき五十レアルを受け取っていたという。
また、同警は二十七日、会社経営、クラウジオ・カズオ容疑者(44)を共犯の疑いで逮捕。エスタード紙によると、容疑者全員が少女売春に関与していたと認めている。
アゴーラ紙によると、ヨシムラ容疑者は夫婦と組んで、主に東洋系の顧客に少女売春を斡旋していた疑いも浮上。夫婦は、十三歳の少女の姉(21)にも約十年にわたって売春を強制していた時期があり、姉は、妹がかつての自分と同じような状況にあると知って、夫婦の犯罪を警察に告発。これを受け、同警では逮捕する三日前から捜査を開始していた。
アゴーラ紙は、ヨシムラ容疑者らがバウエリー市とイタペヴィー市(いずれも大サンパウロ圏)などで売春斡旋業を営んでいた可能性について触れた箇所で、少女への報酬は一回三十五~五十レアル前後、「十歳の処女の値段は二百レアルが相場だった」としている。