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東西南北

10月30日(土)

 保健監督庁(ANS)は二十八日、大サンパウロ市圏のサンターナ・デ・パルナイーバ市に本店を置きに十三万人の契約者を有する保健プラン企業で苦情が多いと検察官を一年間、介入のため派遣した。検察官は医療活動を平常通り続け、経営の実態調査に止め、判断決定は行わない。調査の結果では保健企業の経営改善に努めるか、法廷外処分に回すかを決めるという。
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 連邦カイシャ・エコノミカは十二月、五万七千世帯のために低利の住宅購入融資を行う。対象は月間所得が千五百六十レアル以上で、融資額は三万五千レアル以下。政府は総額で、十億レアルの予算を計上した。金利はこれまでの年利八・一六%から六%へ引き下げた。月額の割賦金は、一五%まで低減される見込みだ。また建築資材購入のためのクレジット・カード融資も、年内に始まる。
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 下院で二十八日、ルイス・バスマ下議(PT)が演題に立ち狼狽する下議らを前に、机に寄りかかり突然トランス状態になった。三分半にわたり憑霊現象を全員に見せた。同下議によれば予期しないとき霊は来るので珍しいことではないという。二十八日は、心霊教会の基礎を作ったアラン・カルデック師の召天二百周年に当たる。下議全員は、はからずも同師の霊界通信に預かった。
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 民間最大の興信機関クロール社は大統領府で、ジルセウ官房長官も監視したことが連警の指摘で判明した。政府首脳部の会議で官房長官が、公務員年金ファンドを所有するブラジル・テレコムに有利な発言を行っているかを盗聴していた。クロール社は官房長官にシウヴィオ・ベルスコーニのコード・ネームを付してロンドンの本店と連絡を取っていた。