11月5日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】ブラジル企業による外国での投資が今年に入り増加している。今後もこの傾向は続くとエコノミストらはみている。
今年一―九月にブラジル企業は八十八億二千五百万ドルを外国で投資した。この額は、前年同期に投資された二億二千三百万ドルのほぼ四十倍に当たる。一方、中銀によると今年一―九月の資本収支は、流入した資本百八十六億三千三百万ドル、流出した資本百五十億七千七百万ドルで、三十五億五千五百万ドルの黒字だが、過去五年間では低いレベルとなっている。
外国での投資の増加は、ブラジル企業がグローバル化し、国際市場で力をつけようとしていることを示す、健全な動きであるとジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)ブラジル経済研究所のアルーデオ副所長は評価する。また、リオ連邦大学のゴンサルヴェス教授(国際経済)は、アルゼンチンを始めとする国々でリスクが高まっている中、ブラジルリスクを回避したいという考えがこうした動きの主な要因であると分析している。