11月6日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】サンパウロ州の農畜産物の今年の生産額はサトウキビがトップで牛肉、オレンジが次いでいる。農務局の下部機関、農業経済院(IEA)が取りまとめたもので、サトウキビは七十三億二千五百万レアルの売り上げで、サンパウロ州内で二七・一四%を占めた。これは昨年の六十三億九千七百レアルと比し一四・五%増となった。第二位の牛肉は四十三億七千八百万レアルで六・一%の増加をみた。牛肉は第二位となったが、輸出による収入で州財政に大きく貢献しているとIEAは指摘する。第三位のオレンジは今年の生産額が二十億六千八百万レアルと、州内作物の一一・八七%を占め、昨年の二十二億五百万レアルより六・二二%減収となった。しかし来季は増収が見込まれている。
輸出農産物の花形である大豆は州内では四・八七%と、ランキングでは六位となったものの、今年の生産額は十三億二千五百万レアルとなり、昨年の十億二千二百万レアルを二八・六一%上回る好調を示した。果物は年々増加傾向にあるが、マンゴーは昨年比七九・六五%増の四億二千三百万レアル、柿は七七・三%増の約一億二千万レアル、ブドウは六六・五四%増の二億四千万レアル、パイナップルは四四・八四%増の七千八百万レアルとなった。ランキングは四位に鶏肉(六・〇六%)、五位トウモロコシ(五%)、六位は前述の大豆、七位が鶏卵、八位が牛乳、九位コーヒー、十位がじゃがいもとなった。
IEAによると、サンパウロ州内の総生産量は二百六十九億九千万レアルで、昨年比九・一%の上昇となったが、インフレ率を差し引くと実質成長は二・三五%とのこと。