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16歳日系女性を救出=誘拐し監禁33日間=サンパウロ市近郊

11月6日(土)

 十六歳の日系ヨシザキ・シモダ・アレサンドラさんが十月二日夜にサンパウロ市東部イタケーラの自宅近くで誘拐された事件があり、発生から三十三日が経過した五日早朝、ヨシザキさんはサンパウロ市近郊サンタ・イザベル市郊外の監禁場所で無事救出された。
 報道では、ヨシザキさんさんはシーチオ内の窓のない部屋に監禁され、腕を縛られ、さるぐつわをかませられていた。また、身代金交渉が決裂するたびに、食事を抜かれたが、犯人のために食事を作ることは毎回強制させられたという。
 匿名者からの通報を受けた警察が同日、監禁場所を包囲。模造ビストルやナイフで武装していた誘拐犯二人は、警察の説得に応じ自首した。ヨシザキさんは精神的ショックから、サンタ・イザベル市のサンタ・カーザ病院に入院中。
 逮捕された二人の男はともに二十歳で、強盗と窃盗の容疑でも逮捕状がでていた。また、二人の供述から主犯の男(45)も逮捕された。この男は、ヨシザキ宅の五軒先で自動車修理工場を経営しており、被害者の家族とも顔見知りだったという。
 ヨシザキさんの父親はイタケーラ地区で衣料販売店を経営。誘拐犯から、十万レアルの身代金を要求する電話を受けており、粘り強い交渉の末、一万七千レアルで合意していた。