11月9日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】世界で四番目に大きいサンパウロ市都市圏を形成する三十九市の、下水道整備を始めとする諸問題を解決するため、アウキミンサンパウロ州知事は同市代表からなる審議会と行政機関、基金を創設する意向を示した。この計画は近日中にも最終案が決定され、二〇〇五年初めに州議会に提出される見通し。
同基金は市と州が折半し、毎月三千六百万レアル以上を問題解決に投入することを予定している。「都市圏全体で統一された政策と行動がなければ浸水対策、下水道と交通網の整備が効率的に進められない。市と州が資金を集中し、それぞれの役割を担うことが重要だ」と同知事は述べた。
同知事とセーラ新市長の懸案事項の一つは、大気と水源を悪化させつつ広がるサンパウロ市都市圏の拡大だ。こういった問題の解決には三十九市が垣根を取り払って取り組まない限り解決できないと、チエテ川浄化計画を例に挙げて同知事は評価した。今回知事が表明した市と州の協調計画と同様の計画が、サントス市とカンピーナス市ですでに実施に移されている。
〇六年の大統領選出馬を狙う同知事は、サンパウロ市長選に同じ党員(PSDB)のセーラ氏が勝利したことから、良きにしろ悪きにしろサンパウロ市とサンパウロ州が同党の行政能力を示す「鏡」となり、自身の政治家としての未来を左右すると同知事はみている。