燃料マフィア42人を逮捕=変造燃料製造と脱税で=容疑者に道路警察官、州職員も
11月10日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙九日】足掛け二年の捜査を経て、ブラジル連邦警察は十日、燃料マフィアグループのメンバー四十二人を一斉検挙した。逮捕された燃料マフィアグループは、リオデジャネイロ州とサンパウロ州およびパラナ州で活動していた。
同グループには変造燃料の製造並びに同燃料販売時における脱税の容疑がかけられている。また、メンバーの残る十四人にも逮捕令状が出されている。連邦警察によれば、逮捕された容疑者の中には、連邦道路警察隊員とリオデジャネイロ州政府職員が合わせて十六人含まれている。その中には税務職員が四人、環境監査官三人、市警官が二人そして消防署員一人がいた。
リオから百二十九キロ離れたボルタ・ヘドンダ市のある監査官の自宅では、袋に入った現金四十万レアルが見つかった。その他逮捕者の中には不動産仲介人やガソリンスタンド経営者、並びに関連企業の社員がいる。リオ州連邦第二刑事法廷のアブレウ判事は、アルコール蒸留所を含む百カ所以上の場所での書類の捜索及び押収を指示した。連邦警察はこれらの場所を明らかにしていない。
リオ州連邦道路警察のフランシスコ・C・シウヴァ元地方総監も同日未明、リオ市西部レクレイオ・ドス・バンデイランテ区で逮捕された。今回の捜査を担当したクラウジオ・ノゲイラ連邦警察捜査官は、前述のフランシスコ・カルロス・ダ・シルバ容疑者がほかの犯人を逮捕する「糸口」になったと指摘している。
連邦警察によると、シルバ容疑者は、燃料を積載したトラックを監査伝票なしで通過させていたらしい。シルバ容疑者の捜査は約二年前に始まった。捜査当初、連邦警察から情報が漏洩していたため、シルバ容疑者は行方をくらましていたが、電話通話は連邦警察に盗聴されていた。彼は昨年の五月付で地方監督の職を免職となっている。